福留 2億4千万円を保留。

清原2億5千万円プラス出来高で契約。
現時点における力で比較したら、断然福留の方が上である。だが、どっちが客を呼べるかと言えば清原だろう。清原が故障もスランプもなく試合に出場し続けたらの話だけど。
清原効果で仮に入場者数が1試合につき1000人増だとして、入場料や飲み食いで客一人当たり3000円の収入増だとすれば、1試合で300万円の増収である。年間主催試合が65試合だと思うので、年間では1億9500万円増である。これに、テレビ放映料やグッズ販売なんかを加味すれば2億5千万ならなんとかペイするんじゃなかろうか。


冬季の新聞の楽しみはプロ野球選手の契約更改情報である。「え!この選手はこれくらいしか貰えないのか!?」とか「なに?こいつはこんなに貰ってるのか!?」とか驚きがあって楽しいのである。
例えば、今シーズン3割30本塁打100打点の成績をおさめた選手が二人いたとする。一方は入団10年目で前年度の年俸が1億円、片方は入団2年目で前年度が800万円だったとする。で、契約更改でどうなるかというと、前者は1億7千万、後者は3200万あたりだったりする。セリーグパリーグか、チームが優勝したのかしてないのか、などいろんな条件があるけれど、感覚としてはこのくらいの金額に落ち着くと思う。
なぜ、同じ成績をあげたのに年俸が違うのだろうと不思議に思うけど、年俸というのは今年の成績に対して支払われるのでなく、来年の仕事への期待というかこれくらいの成績は上げるだろうという予想というか、要は来年の成績に対して見込み払いをするものである。だから、2年目の選手に対しては「まだ実績がないから」とか言って、つまりは来年も今年くらいの成績を残す保証はないから10年目の選手といっしょにはできない、という理屈になるのだろう(球団の査定基準を知らないから全くの想像でモノを言ってますけど)。
そうした理屈は正しいようで正しくもないのだけど、それをごまかすために「アップ率」なんてものを持ち出したりするのである。前者は「70%増」で、後者は「4倍増」である。あたかも後者の方が評価が高いかのような錯覚を与える仕組みが出来上がっているのである。