飲み会で珍しいものを飲まされた。最初は日本酒に焼酎のお湯割をブレンドしたもので、次が日本酒のお湯割り。どっちも後輩が作ってくれたものである。
まず、日本酒と焼酎のお湯割のブレンドのいきさつ。僕のコップの酒が残り少なくなったのを気遣って、後輩が酒を作ってくれた。後輩は僕のコップの中身が焼酎のお湯割りだと思ったらしい。でも、実際は日本酒が入ってて、その後輩君は3割くらい残っていた僕のコップに焼酎とお湯を注いだのである。一口飲んだら、なんか甘い焼酎のお湯割りだなあと思ったのだが、考えてみれば、さっき俺が飲んでたのは日本酒だったよなと気づき、ああ、こいつ間違ったなと気づいたのである。
でも、日本酒の甘みと焼酎の辛みが綯い交ぜになってちょっと不思議な味だったので、飲み干しました。
次に日本酒のお湯割りのいきさつ。僕のコップが残り少なくなったので、件(「くだん」と読みますよね。この字を見ると、筒井康隆の「件」を思い出します)の後輩が、また酒を作ってくれる素振りを見せた。そのとき僕はまた日本酒を飲んでいたのだが、今度は間違われないようにとコップに少し残った日本酒を飲み干し、空のコップを手渡した。彼が作ってくれたモノを飲むと暖かかった。別に日本酒でも焼酎のお湯割でもどっちでも構わないと思っていたので、ああ、焼酎のお湯割りを作ってくれたんだと思って一口飲むとほんのり甘かった。ああ、今日の焼酎は甘みのある銘柄なんだろうくらいに思って飲み進めていたけど、さっきのこともあるからなあと思ってちゃんと味を確認したら、こりゃ日本酒じゃんと気が付いた(気づくのが遅い)。彼は日本酒のビンと焼酎のビンを間違ったのでした。
でも、これはこれでやっぱり飲める代物だったので、飲み干してしまいました。
そのせいか、飲み会の途中、イスに座ったまま1時間くらい寝てしまいました。