先週、M市からの出張帰りにキンカンを買った。店というより、ビニールハウスの一角に机やら秤やら持ち込んで、もいだばかりのキンカンを売っている。
子どもの頃、僕はキンカンが嫌いだった。渋いというかエグイというか酸っぱいというか、とにかく子どもの好む味覚からは遠いところにキンカンはあった。
去年はじめてこの店(ビニールハウス)のキンカンを食べたらとても美味しく、今年の冬も楽しみにしていたのだが寄る機会がなく、やっと願いが叶ったのだった。
この完熟キンカン。「完熟」とついてるのがミソなのだろうか。子どもの頃食べたキンカンと種類が違うのだろうか。それとも、大人になって僕の嗜好が変わったのだろうか。
子どもの頃のキンカンの思い出としては、「キンカン塗って、また塗って〜♪」というCMがあったのを思い出す。田舎のガキだった僕たちは、「また塗って」の部分を「股塗って」という、しょうもないギャグにして笑っていた。