知らぬ間に梅雨入りしたようです。
僕は雨が好きです。雨の日に家の中や車の中にいると落ち着きます。うまく言えないのですが、晴れの日は自分の思念が放散してしまうような気がします。空間に区切りがないので、思念がどこまでも散っていってしまう気がするのです。でも、雨の日は家にいれば家の中、車に乗っていれば車の中に思念が留まって、なんというか収まりがよいのです。窓ガラスの位置にちょうど僕の思念の袋の皮があるようで、皮の内側で思念がゲル状になって手にとれるような気持ちになるのです。それを胎内回帰願望じゃないかと問われても、僕にはよくわかりません。
それと、雨という現象に自然を感じるのも好きです。小賢しい人間の思いとは関係なく、ただ雨が降るということに不可思議というか、所詮人間なんて自然の中の小さな要因の一つに過ぎないと思い知らされるのがいいのです。