北九州市監禁殺人事件
26日、控訴審判決が出た。松永被告は死刑、緒方被告は無期懲役。
個人的な感想を書く。
松永被告は仮に緒方被告がいなくてもいずれなんらかの事件を起こしただろうが、緒方被告は松永被告がいなければこんな事件は絶対に起こさなかっただろう。
松永被告は(そんなことはありえないが)仮に無罪判決だったならば何の反省も後悔もなくのほほんと生きていくだろうが、緒方被告が無罪判決だったとすれば苦悩に満ちた人生を歩んでいくような気がする。
恐怖に縛られて自分の家族を殺すこと、その死体を解体すること、それは地獄である。自分が生きるために人を殺すということは、戦争という大義名分があってすら殺す側の神経を蝕む行為であるのに、拠り所とする大義名分がなく暴力や恐怖から逃れがたいがために人を殺めることは想像を絶する苦しみが緒方被告にあったと推察する。
彼女も被害者である。
『のだめカンタービレ』
- 作者: 二ノ宮知子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/01/13
- メディア: コミック
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TSUTAYAのレンタルコミックコーナーは私の立ち読みスポットである。『のだめ』を1日1巻くらいのペースで読んでいたが、立ち読みは疲れるし、だからといっていい大人が座り読みは恥ずかしいしで、結局借りることにした。5巻までは立ち読みしたので、とりあえず6巻から11巻まで読む。
活字を読むのがしんどいときはマンガが楽だ。
『リトル・ミス・サンシャイン』
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- 発売日: 2007/06/02
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簡単にいえば、家族再生ロードムービーである。でも、映画って簡単に一言で言い表すことはできないもので、たとえばこの映画を観る前に、「この映画は家族再生ロードムービーですよ」なんて言われたら僕は絶対に観なかっただろう。家族愛とかヒューマンドラマとか恋愛ドラマなんて言葉で一括りにされると、映画なんて観る気にならないものである。(何が言いたいんだ、自分?)
ヤク中で下品な祖父、勝ち組志向なくせに実は負け組の父親、夕食にケンタッキーフライドチキンを連発する母親、パイロットになる願掛けのため無言を貫く兄、自殺未遂のゲイ学者の叔父、そしてミスコンを目指すちょっと太り気味な9才(?)の少女オリーブ。家族はオリーブが出場するミスコンのためにカリフォルニアを目指す。もちろん、道中にはトラブルや諍いがある。そんなこんなでミスコンに出場し、まあ、お決まりの結末ではある。
でも、僕は思うのだが、お伽噺がハッピーエンドで終わったあとシンデレラや眠りの森の美女が退屈とは言わなくともただの日常生活を営むように、映画の家族が一時の昂ぶりのあとで確かな繋がりをキープできるのかどうか、そんなところは映画にはならないだろうけれど、結局映画っていうのは「いいとこ取り」というか観客を興奮させる(あるいは感動させる)人生の一部を切り取っているのだなあ。(ほんと何が言いたいのか、オレ?もう寝る!)