役不足」という言葉がありますが、よく誤用されているのを聞きます。ナントカ委員長とかカントカ会長なんて役回りをあてがわれそうになった人が、「いやいや、私には役不足ですから」なんて断り方をしていることが多いようです。
でも、それって使い方間違ってます。Yahoo!辞書で「役不足」を検索すると、こうです↓

[名・形動]1 俳優などが割り当てられた役に不満を抱くこと。2 力量に比べて、役目が不相応に軽いこと。また、そのさま。「そのポストでは―な(の)感がある」

上のナントカ委員長の例で言えば、「いやいや、私はそんな端役をやるような人間じゃないですよ。バカにしないでください」という、本人が言わんとすることとは全く逆の意味になります。
そんな誤用を聞くたび、「すいませんねぇ、あなたにこんなしょもないことお願いしちゃって。でも、まあそう言わず、あなたなら楽勝でやれるんでしょうから、引き受けてくださいよ」なんてイジワルを言ってあげたくなります。言わないけど。