うちの職場の喫煙ルーム(正確には入居ビルの喫煙ルーム)は広さが四畳半程度で、部屋の真ん中には高さ50センチくらいの灰皿が置いてある。ほかにはゴミ箱しかない殺風景な部屋である。
そこに僕一人しかいないとき、灰皿の周りを無意識に歩き回っていることがある。考え事をするとき、歩きながらだと考えがうまく転がっていくのだ。
最近気づいたことがある。僕はいつも左回り、つまり陸上グラウンドを走る方向で歩いていたのだった。試しに逆周りで歩いてみたら歩きにくかった。そういや、競馬でも右回りコースが得意な馬もいれば左回りが得意な馬もいるよなあ。