夕方の繁華街でビラとティッシュを配った。
雨が降っていたので、傘と荷物で手がふさがっている人が多い。
取ってくれたのは1、2割。


ビラ配りのコツは適度な「押し」である。
取ってくれるかしらと不安げに差し出すのはよくない。
「もらってよ」という気持ちが出過ぎるのも感じ悪い。
自信をもって、かつ、謙虚な気持ちでやるのが良いようだ。


ビラ配りをしている人間を発見したときの通行人は、
だいたい3つの行動パターンに分かれる。
避けるように足早に通り過ぎる人と、
こちらの存在が目に入ってないように振る舞う人と、
逃げたと思われるのが癪なのか、
進行方向に向けてペースを変えずに真っすぐ歩く人である。
避ける人にはこっちもビラは差し出さない。
そうじゃない人にはビラを差し出す。
だからといって受け取ってもらえるかどうかは別である。


自分から寄ってきた人もいた。
ティッシュちょうだい」と言って、
僕がもっていた手提げに右手を突っ込んティッシュを10個ばかし掴んだ。
左手も突っ込もうとしたので、さすがにそれはご遠慮願った。
おそろしきかな、オバちゃんパワーである。