きょうの朝日新聞今村昌平田中登の記事が載っていた。今村昌平は知ってるけど、田中登という監督は知らなかった。「◎色情めす市場」(◎の部分は「○」と「秘」の合体文字。いわゆる「マル秘」)を観たいと思うのだが、この作品がレンタル屋に置いてあったとしてもきっとカーテンで仕切られた向こう側(アダルトコーナー)にあるのだろう。タイトルもコテコテズバリのポルノである。…借りる勇気は俺にない。

学生時代、先輩たちに連れられて3本立てのポルノ映画を観にいった。その年頃のオトコの子にありがちなことだが、僕らはわざとらしい笑い声をあげたりふざけあったりしたと思う(はっきり覚えていないけど多分間違いはない)。そのくせ、下半身に蠢くモヤモヤは発散されるどころか却って増幅してもいたはずである。
ま、そんなことはどうでもいいのだが、3本観た映画の中で1本だけ印象深い映画があった。「狂った果実」。ストーリーは覚えてないけど(僕は、映画でも小説でもストーリーを覚えることができない。自分でも信じられないくらいきれいサッパリ忘れてしまうのである)、これってポルノ映画か?なんか間違ってポルノ映画に混じったんじゃないか?面白いぞ、コレ!っていう感想を持ったことは忘れないでいる。
狂った果実 [DVD]
いま、調べてみると、監督は根岸吉太郎。そう、のちに「遠雷」を撮った監督である。ちなみに主演女優は蜷川幸雄の姪の蜷川有紀
なお、「狂った果実」は根岸作品より前に石原裕次郎主演の同名の映画がある。観てないので(観てたとしても)内容を知らず、根岸作品との関係は不明(調べる気がない)。
[追記]
裕次郎のとは関係なく、アリスと関係あることが判明いたしました。