『ブラック・ダリア』

ブラック･ダリア　コレクターズ・エディション 2枚組 [DVD]

オレって、ほんと理解力がないし記憶力がないと痛感させられる映画だった。１回観てもさっぱりワケが分からず、16倍速で観直してしまった。
弁解すれば、この作品は同名小説（作者はジェイムズ・エルロイ）の映画化であり、きっと小説のスジを外さないよう重要なポイントを羅列してはいるものの、ポイントとポイントの間の説明が足りないのだと思う。原作モノの映画化にはよくあることである。…というのは言い訳で、これに限らず僕はこれまで観た映画やこれまで読んだ小説のあらすじをほとんど覚えていない。それは呆れるというレベルを超え、怖いくらいです。理由は分かりません。ある映画を観たか観てないかはほぼ覚えている（と思う）。面白かったか面白くなかったかもほとんど覚えている（と思う）。でも、あらすじは全く覚えていない（断定）。僕の脳みそは物語を記憶する能力が欠如しているとしか思えません。

16倍速で観直した結果、スジはある程度理解できました。サスペンスです。ノワールです。まあまあ面白いです。でもやっぱり、スジがゴチャゴチャしすぎじゃないでしょうか。読んでないけど、小説だったらこのゴチャゴチャ感は読み応えがあるように思います。でも、映画ではこのゴチャゴチャ感が鬱陶しいです。分かりやすかった『武士の一分』と好対照な作品でした。
ちなみに、ある意味一番ワケが分からなかったのはバッキーの恋愛行動です。本筋とはまったく関係ないですが…。