『過去のない男』

感情を抑えた演技がずっと続く。もっと、驚いたり怒ったり泣いたりする方が現実に近いはずだ。不自然さを感じないわけじゃないが、きっと、そういう趣向なのだろう。そして、現実に近い演技の方が映画として優れているわけでもない。真実や真理に近づく方法はリアリティのみによる必要はない。だから、この映画はこれでよい。僕の評価は「まあまあ」と「まずまず」の間くらいかな。

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