27日朝日新聞「私の視点」に元信州大教授の長尚という人が投稿している。最低投票率制度には弊害があるという主張なのだが、僕はその考えに共感する。護憲派最低投票率制度が必要だと主張しているけれど、僕は必要ないんじゃないかと思っているからだ。たしかに投票された票の多少だけで法案の採否が決まるとすれば、投票しなかった人の意見は反映されない。でも、投票しなかった人の意見を忖度する必要なんてないと思う。
それに、最低投票率制度がなければ簡単に憲法が改正(護憲派にとっては「改悪」となるのだろう)できるという理屈なら、逆に、「改悪」されたってまた簡単に「改正」できるってことでもあるはずだ。国民にとって重要で国家にとって根源的な憲法を簡単に改正(あるいは改悪)できる制度でいいのかという指摘は分らないでもないが、民主主義国家である以上、投票した人間の過半数が賛成すれば法律を改正するのは当然だと思う。
ちなみに僕は、どちらかというと護憲派である。「どちらかというと」というあたり、なんとも腰が引けているけれど。